目は、スマートフォンを見たり、本を読んだり、遠くの景色を眺めたり…一日中休むことなく働いてくれています。
その当たり前を支えているのが「調節機能」。
調節機能とは、見るものに自動的にピントを合わせる働きのこと。
カメラのオートフォーカスみたいに、目は無意識にピントを切り替え、見えるようにしてくれています。
手元のスマートフォンから顔を上げて壁の時計を見る瞬間。
そのわずかな動作の中で、目は瞬時に無意識にピントを切り替えているんです。
この働きを支えているのは「毛様体筋」と「水晶体」
水晶体:透明なレンズの働きをする組織で、厚みを変えて光の屈折を調整して網膜にピントを合わせています。
毛様体筋:水晶体を囲む小さな筋肉で、縮んだりゆるんだりしながら水晶体の厚みを変化させています。
近くを見るときは、毛様体筋が縮み、水晶体は厚くなります。
遠くを見るときは、毛様体筋がゆるみ、水晶体は薄くなります。
だいたい10代までは、10センチ位から遠くの景色まで、スムーズにピントを合わせられています。
けれど、10歳くらいをピークに目の調節機能が少しずつ弱まっていって、40代になると「老眼」と呼ばれる変化が始まってきます。
(目の調節機能のピークが10歳くらいってちょっと驚きませんか?)
―つづく―